技術情報

委員会および研修会

2011年04月 耐震設計研修会

若手技術者の育成の一環として耐震設計研修を実施いたしました。
講師に 大阪市立大学名誉教授 園田恵一郎先生をお迎えし、「耐震設計法とその基礎となる振動工学」 と題して以下の通りご講義をいただきました。

第1回 わが国の耐震設計法の変遷 2011/04/08 16:00~18:00

1.1 道路および鉄道橋の耐震設計法の変遷
1.2 構造物の地震被害の概要
1.3 過去の大地震からの教訓
1.4 1995年の阪神・淡路震災での特徴とその後の耐震設計法の変遷
1.5 道路橋示方書,耐震設計編(平成14年版)での設計地震荷重と耐震性能照査法

第2回 道路橋示方書,耐震設計編(平成14年版)での各条文の解説 2011/05/13 16:00~18:00

2.1 レベル1およびレベル2の地震動と設計地震荷重の取り方
2.2 耐震性能1,2および3の設定
2.3 各耐震性能の照査のための構造解析法
2.4 震度法,修正震度法,応答スペクトル法とは?
2.5 震度法による耐震性能の照査手順
2.6 保有水平耐力の算定
2.7 動的応答解析法による耐震性能の照査手順
2.8 入力地震波の設定と動的応答解析の手法

第3回 耐震設計法の基礎となる振動理論(その1) 2011/ 06/10 16:00~18:00

3.1 振動とは?固有周期,振動数,減衰定数などの解説
3.2 1自由度系の自由振動(減衰の有る場合と無い場合)
3.3 エキセル・マクロVBAによる計算法の解説
3.3 2,3の演習問題
3.4 1自由度系の強制振動
3.5 2,3の演習問題

第4回 耐震設計法の基礎となる振動理論(その2) 2011/07/08 16:00~18:00

4.1 変位応答,速度応答および加速度応答スペクトルの誘導
4.2 2自由度系の自由振動
4.3 多自由度系の自由振動と固有値解析法
4.4 モード解析法
4.5 減衰定数,レイリー減衰,エネルギー減衰など
4.6 応答スペクトル法による耐震性能照査

第5回 静的および動的非線形解析法 2011/08/19 16:00~18:00

5.1 耐震性能2および3の照査のための非線形解析
5.2 限界状態設計法の導入
5.3 RC単柱橋脚,ラーメン橋脚の水平保有耐力の算定法
5.4 Newmarkのエネルギー一定則とは?
5.5 鋼製橋脚の水平保有耐力の算定法
5.6 橋脚のプッシュ・オーバ解析
5.7 時刻歴応答解析法と時間積分法
5.8 入力加速度波の選定
5.9 剛性低下モデル,ファイバーモデルなど

第6回 実橋梁を例に採った耐震解析手順 2011/09/09 16:00~18:00

6.1 3径間連続RCラーメン橋の動的解析法の手順
6.2 コンピューターソフトを利用した解析法での留意点
6.3 入力条件,構造モデル,地盤条件,解析結果の解釈など
6.4 総括